悠悠閑適な日々

1月下旬の大寒波で「寒い、凍える…」となっていたのが嘘のような、穏やかな天気が続いていますね。最近は春の足音も近づいて、ふとあるお宅の塀を見上げたら紅梅がぽつぽつと咲き始めていました。春の香りもすっかり身近になったなぁとしみじみする毎日です。
哲学者のカントさんが「純粋な喜びのひとつは勤労後の休息である」という言葉を残していて、今の自分にぴったりの気持ちだなぁ、と思いました。今回は、今後の創作についてちょっとした話です。

華族アンソロジー『百華ノワール』の刊行・頒布(イベントと通販)が一段落してからこの頃、すっかりぐだぐだとしている毎日を送っています。
やると決めたことややるべきことには全身全霊を込めないと達成できないタイプなので、この2年はアンソロ主宰や参加に心血を注ぎました。締め切りや目標があることで、とても良い刺激になりましたし達成感もあり、創作活動はとても充実していたんじゃないかなと思います。本当、有り難いことに!

そんな中で、華族アンソロジーが無事に一段落したら「ちょっと休息しよう」と考えていました。

創作は楽しいしアンソロ主宰も楽しい!……でも、ちょっと休みたいな、と。主宰というのはエネルギーを消費するもので、全てが終わった後に、完全燃焼をしているような気分でした。元々、表だって何かをすることが珍しくて、この10年間の創作活動はほぼソロ活動でした。ひとりでわちゃわちゃするのが向いている人間が、アンソロジーというものに挑むなんて青天の霹靂のような出来事だったのです。
アンソロはその場の勢いで突っ走りました。その経験はとても良いものでしたし、今後の創作にもいい刺激になりました。今後も個人でやりたいな、と思うものもある。良いことだ。


……だが、しかし!
やっぱり今は「ちょっと休息したい」という気持ちが強くて。
じゃあ、いったい何を言いたいかというと、半年くらい書くことを休憩しようと思います。
後で読もうと思って積み上げている漫画や小説、あとで見ようとウォッチリストにだけ入れてそのままのアニメ・映画ドラマ!書くことに集中すると、他のことが手につかなくなるので、前年はほとんどインプットというか作品を純粋に楽しめませんでした。
そのフラストレーションか、今現在、漫画を買いあさり読みあさっています。ありがとう電子書籍!作品をゆっくりと堪能する休日は久しぶりで、ここ最近の休日は外にでることも増えました(ほとんど用事があるからだけど)。4月からスタートする朝ドラが今はとても楽しみだし、好きな作品のアニメ化もめでたい。おたくは涙もろい。

書くことを休憩することで、次なる創作への鋭気となればいいなとも思います。こうしてパソコンを開くのも久しぶりで、しばらくは……というか、元々そんなに活発ではなかった創作活動が、亀さんのペースに戻る予定です。と宣言したところで、私は文学賞やコンクールを目指して切磋琢磨している物書きではないし、ファンがつくようなキャッチーな作品を書くでもなし…「花野木よ、勝手にせい」と思われるかもしれませんね!あくまでも、自分への記録として、ブログにしておきます。

と言っても、サイトのページの充実(ニュースとブックのページを作りたい)や書籍にした作品のサイト掲載・ブログの更新を増やすなど、やりたいことはいろいろあるので、そちらはぼちぼちやっていこうと思います。

そして何だかんだ言って、もしかしたら半年を待たずして、何かを書くかも知れません。気が向いたら、そのお話はサイトで連載しようと思っています。現代が舞台の恋物語になるような予感!ちょっと近代から離れますが、その後すぐは文フリ大阪に向けてエドワード朝英国が舞台の物語を新刊として出す計画しているので、またすぐに近代にトリップします…!
久しぶりの現代なので、今はいろんな小説を読んで感覚を取り戻さなければ。……でないと、古風な作品になってしまいそうなのでね。あはは。


春はもうすぐそこ。3月までには京都へひとりぶらぶらとしたいな、と思う次第です。
お迎えして2年目になる梅の盆栽ちゃんもいよいよ蕾が膨らんできました。あと少しで咲きそうなので、とても楽しみです。でわでわ。