文フリ京都8レポート

文学フリマ京都8に参加いたしました!
1月なのもあって、毎年雪降るかな大丈夫かなと心配したりもしますが、毎年お天気に恵まれてている印象があります。初めて一般参加したのも出店したのも京都だったので思い入れのある文フリ京都。無事に参加できましたので、今回はその振り返りをしていきましょう。



振り返り…まずは、先に新刊を落とした話から!
前回のイベントで落とした1950年代英国が舞台のラブストーリーを今回こそは出そうと思っていましたが、書くまでが長く書き始めたら全然終わらなくて、挙げ句の果てに「このお話起伏がなくて面白くないんだけど!?私はいったい何を書きたいんだ??」という負のスパイラルに陥ってしまって、にっちもさっちもいかずに落とすことをイベント一週間前に決定。(まずここから雲行きが怪しい)

とりあえず新作はメインのふたりにボートを漕がせておいて(作中そのシーンで止まっている)…じゃあ、新刊どうする問題について考えることに。過去作を再収録した本しか間に合わないよね、とアンソロ収録で神戸を舞台にしている2作品『想い初めたる鈴蘭へ』と『勿忘草のワンピース』の再録本を作ることに決定!ひとまず内容を推敲・校正してちょっと手を加え、表紙を急いで作ることに。

なんせイベントまで一週間しかない!ザ・無計画!ははは!


……そして出来上がった新刊がこちら。

素材様ありがとう!ほんとうにありがとう!
表紙の紙は羊皮紙(雪)にしました。個人誌で特殊紙を表紙に使うのが初めて仕上がりが心配でしたが、レトロな雰囲気を引き立ててくれて大正解でした。裏表紙にあらすじを入れるのが苦手で今まで避けてきましたが、今回は入れてました。どっちかというと帯のキャッチフレーズのようですが、これはこれでよし。

今回の新刊はきつきつスケジュールで印刷所さんになんとか電話でお願いをしたりと、印刷所さんの神対応があったからこそ出来上がった一冊なので、ほんとうに印刷所さんには足を向けて寝ることができません。心から感謝を込めて。次回からは余裕を持って入稿したい!

そんなこんなで新刊は出来ました。

しかし、イベント準備は1日前だというのにまったく終わっていない。無料配布のSS冊子は順調に新作を出しているので、なんとか書き下ろそうと一日前の深夜まで粘る。しかし、保存するときに何をとち狂ったのか操作をミスして、データが消失!私の3時間の努力が!深夜に発狂仕掛けましたが、もうふて寝を決めてイベント当日の朝…1時間で記憶を元に超縮小して書き、印刷するという馬鹿をしていました。よい子は真似しないでください。詰みます。

今回も無料配布をたくさん手に取っていただけてとても嬉しかったです。
『海かをるひとよ』は新刊に収録した『勿忘草のワンピース』に登場する双子の姉のほう、松乃ちゃんの一目惚れの話を書きました。本編で急遽お見合いに行った松乃ちゃんの視点は書いていてとても楽しかった。そして、なんと花野木初・海軍士官を登場させました!ひぃ!(説明しよう!旧日本軍については調べるのがまず大変であり、ミリオタさん怖いのであえて登場させるのを避けてきたのである!)




さて、イベント当日について。
今回はブースの場所が比較的入り口近くで、自然と人の往来が多かったです。会場も広いので、後ろのブースさんとのスペースも十分あるし通路も広くて、やっぱりこの余裕はみやっこめっせだなぁとしみじみ。ただ、最初は結構寒くてコートを脱げませんでした…。ぶるぶる。
隣接設置をお願いしていて、水純みをちゃんと泉海紫乃ちゃんとご一緒させていただきました。知っている顔ぶれが隣にいる安心感は良いですね。無料配布の冊子作りがまだ終わっていなかったので、作業をしつつの対応でその節は大変失礼いたしました…。

今回は個人誌ばかりだし、そんなに宣伝しなかったからきっとあまり人は来ないだろうと思っていたら、たいへん有り難いことにたくさんの方に本を手に取っていただき、お迎えいただき、とても嬉しかったです!
…しかし、問題が。予算の関係(再録本だし~という気持ちもあった)で新刊の冊数が少数部しか刷っていなくて、12時頃にはもうあと2冊だけになってしまい、前回の文フリ大阪の再来か!とプチパニックになりました。有り難いことに既刊も全て頒布できて、1時半にはもう頒布できる本がない状態に…その後にブースに来てくださった方にはほんとうに申し訳なさでいっぱいでした。



最近のイベントは頒布数の予想がなかなかつかなくて難しいです。
元々、私は万人受けするような作品を書いているわけではないし、テーマだってマイナーなタイプだと思っているので、大手サークルと比べたらこじんまりとしたもんなんですよね。本が手元に残るのを見るのも悲しいので、毎回10~30冊の少数部しか刷らない。予算も潤沢ではない。
これについては今後考えていかないとなぁと思いました。なによりも「新刊ないんですね…」と残念そうにされる姿に心が痛くなったので、なんとかしたい所存です。

当日の私は、無計画スケジュールで挑んだ新刊の徹夜の余波とデータ消失のダメージで、いつもより(あれ、イベントの時はいつもそうなっている気がするぞ…?)元気がなかったというかぼけていました。頭が回ってないなぁという感じ。設置作業からいろいろやらかし、本を渡すときにも同じ本を渡すということをやらかし(これはいつものこと)、たぶん会話も崩壊していたんではないかと思います。
こんな自分に温かい言葉をかけてくださったり、ブースに立ち寄ってくださったり、美味しい差し入れをいただけたり、心から感謝しています。



そして、しれっと新情報な合同誌のフライヤーも頒布させていただきました!デザインは琴子さんです!美麗!!
そうなのです、花野木初めての合同誌に参加いたします。ご一緒するのは篠崎琴子さんとたまきこうさん!おふたりとは主催した大正浪漫アンソロと華族アンソロでご一緒していまして、そのご縁もあり、今回の発表となりました。絶対素敵な本になるので、乞うご期待です!

今回落とした新作については一旦寝かせることにして、これからはこちらの原稿を書き進めていく予定です。テーマがもう素敵だし、私としては新鮮な指定をいただいたので書くのが楽しみでもあります。なにせ時は大正!私のホームグラウンド!存分に暴れさせていただきます…笑


文フリ京都は思い入れが強いぶん、いつも楽しませていただいています。一般参加のかたも穏やかだし、本を手に取っていただける機会も多くてたいへん有り難い。
この雰囲気が好きなので、ブースの数をあまり増やさずにこれくらいの規模で運営さんにはやっていただきたいなぁという気持ちがあります。イベント主催はとても大変ですし、スタッフの皆さまには感謝しかありません。入場者数が年々増加しているのも嬉しい。…反面、ひとがごった返すとゆっくり本を吟味出来なくなって、それはそれでデメリットな気もして悩ましい…。
文フリ京都は観光地の真ん中が会場なのもあって、老若男女に子供の来場者がたくさんいて楽しいんですよね。ひとによって感じ方はそれぞれなのですが…。京都は好きな場所でもあるので、開催される限りはこれからも参加していきたいね。



今回お迎えした本たちを紹介!読むのが楽しみ!
元気がなかったのもあり、珍しく少なめです。そして買い忘れた本はどうしてイベントが終わったあとに気がつくの…悲しみ。また一般参加で本をのんびり買いたいですね。(希望)



そうそう!今回は紫乃ちゃんが前乗りでお泊まりに来たので、前取りアフターでアフタヌーンティーを楽しんできました!
久しぶりのアフタヌーンティーは苺フェアでとてもわくわくしました。お腹いっぱいになりました。個人的にアフタヌーンティーのサンドイッチとセイボリーといったしょっぱい系が好きなのですが、今回のアフタヌーンティーではとっても美味しくて大満足でした!

クラシック音楽祭りも出来て楽しかったなぁ!


いろいろ反省点(とくにスケジュール管理の下手さ)もあるので、いい大人だし、徹夜は体に良くないし、今年の創作の目標は「計画はしっかりたてるべし!」とします。その第一歩として数年ぶりにスケジュール帳を買いました。(仕事はパソコン、私生活はとスマホのカレンダーで管理している人間)とっても可愛いのでちゃんと活用していきたい。
次から書き始める作品からスケジュール管理をきちんとしていくので、これを機に創作スタイルを計画的なものに変えていけたらと!むしろ変えていかないとね!有言実行!

以上、文学フリマ京都8の記録でした。