マイ・ステーショナリー

私にとって創作活動で一番楽しい時間。
それはネタだしの時間なのですが、今回はそんなときに使う文房具やツールの話。創作のための文房具を新調するとなんだか、創作活動が捗るような気がしませんか?(もちろん気がするだけなので、相も変わらず亀の歩みなわけですが…)私は普段ネタとプロットはノートに書き留めているのですが、書きたいものによって使うノートが違います。今はノートが二冊あります。

一冊目は、ネタやアイディアを無造作に書き留めるための無地のノート。お気に入りは大人Campusシリーズ。3号(A5)サイズが持ち運びに便利で、紙も滑らかで描き心地が最高です。
「無造作に」が肝なので、例えばまだ話にはなれないようなネタや言葉、調べ物、キャラクターや製本のことを赴くままに書きます。私はきちんと書きたいという要らないこだわりがあるので、こういったルールで使うノートはとても大切です。

二冊目は、あらすじやプロットのためのノートです。こちらも大人Campusシリーズのダブルリングノート(方眼罫)を使っています。方眼なので縦も横もかけて、相関図などもちょちょいのちょいです。キャラクターの名前や、関係性、話を書くにあたっての道筋を立てるために使います。実際に小説を書くときには、このノートを見ながら辻褄合わせをしたりもします。なので書くにつれて大いに加筆されています。

ペンはuniのスタイルフィット(0.28mm)がお気に入りです。色はブラック、ブルーブラック、ブラウンブラックというシックな色がお気に入り。作品の雰囲気に合わせて選んでいます。時々レッドとブルーも使います。ゲルインクボールペンってほんとうに書き心地が素晴らしいです。

ノートを書く時間が至福なのですが、最近の悩みとして、ネタが増えていくのに実際に書けるかと言われると…。というところでしょうか。頭の中ではどんどん物語が進んでいくし、それを早く文章にしたいという気持ちはあるのに、不思議と、いざ書き始めるとただただ産みの苦しさが待っていたりするわけです。

あれ?頭の中ではこんなにも素敵なシーンなのに、なぜ?と文章力のなさに打ちのめされることもあります。きっと文字書きさんは誰しも経験したことがある感覚かもしれません。
書き終えればその達成感は計り知れず、ときおり「書き終えたらこっちの勝ちよ!」と半分狂気に似た気持ちで書くこともあります。私は恐ろしいほどの遅筆だし、集中力も語彙力も少なく、ネタに詰まることなんて日常茶飯事です。そうして書いていくので3000字書くだけに4時間使ってしまうこともあったり。

でも、やっぱり書き終えた作品や登場人物たちは、たとえ拙くてもとても愛おしいものです。時折打ちのめされることもありますが、同じく「大好き!誰が書いたの?あ、私か!天才!」と自画自賛してひとりで小躍りすることもあります。小説を書き終えることは「楽しい」。

暇さえあれば想像のアンテナを立ててしまうので、きっとこれからもネタ帳の中身は増えていくことでしょう。過去に紙切れに書いていたものも少しずつノートに移しているので、その時々の自分の趣味やトレンドがわかって面白いです。
そんな愛おしいネタたちのためにも、私は書いていかねばと思うのです。


そうでした!スマホでメール打ち(仕事)することが増えたために「タップで書くなんて面倒だ!指がもたない!」と折りたたみ式のキーボードを買いました。『iClever Bluetoothキーボード 折りたたみ式』という商品なのですが、これが今年の買ってよかったものナンバーワンになりそうな予感です。
文章を書くルーツにEvernoteを使っているので、パソコンを開くのが億劫なときなんかはスマホでパパッと書けるようになったことは革命的です。タップの憂鬱ともさよならです!